日本ガラパゴス市場論
日本の携帯電話は若者言葉で「ガラケー」と言います。
ガラケーというのは「ガラパゴス携帯」の略です。
ガラパゴスとは言うまでもなくエクアドル共和国領ガラパゴス諸島のことで、このガラパゴス諸島はエクアドル本土からも1,000km以上も離れた太平洋上に孤立している為、そこでは動植物が他に類を見ない独特の進化を遂げています。
ガラパゴスはチャールズ・ダーウィンの「進化論」でも有名ですね。
日本の携帯電話市場がガラパゴスに例えられるのは、日本の携帯電話が日本独自のケータイ文化を作り出している為携帯電話機メーカーは海外にほとんど輸出することが出来ず、一方、海外メーカーも日本の携帯電話市場にはなかなか参入出来ない為です。
ガラパゴスの典型的な例としては「お財布ケータイ」、「ワンセグ」などがあり、これ等は海外ではほとんど採用されていいない機能です。
実際に欧米諸国やお隣の中国、韓国へ行っても日本メーカーの携帯電話はほとんど使われていませんが、これは昔からの輸出大国で自国の通貨が安くなると大喜びする日本製品では極めて珍しい現象です。
このような独特の市場が形成された理由は、携帯電話が日本で普及し始めた当時日本には1億人を超えるユーザー予備軍がいて、輸出のことなど考えなくても国内の市場を分け合うだけで十分に各メーカーが潤ったからです。
しかし携帯電話がほぼ必要な人には行き渡り、国内では買換え需要だけしか期待出来なくなった今、ガラパゴス市場に甘んじてきた日本の携帯電話機メーカーは厳しい立場に置かれつつあります。
海外で外国メーカーと競争した経験が無い日本のメーカーには海外メーカーと競争するノウハウが無く、実際に頭打ちの国内市場に見切りをつけて海外市場に打って出たメーカーも苦戦しています。
とは言っても現状は海外メーカーも、世界の標準とは全く異なるケータイ文化を持つガラパゴス市場の日本にはあまり魅力は感じていないのか、ボーダーフォンが撤退して以来他のメーカーの新規参入の動きはありません。
ある意味日本の携帯電話市場は現在奇妙な平穏を保っていますが、ただこの平穏が今後も続く保証はありません。
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