消えたポケベル
携帯電話の急速な普及の陰でひっそりと消えて行ったのがポケットベル、通称「ポケベル」です。
ポケベルは1968年に旧電電公社(現NTT)がサービスを開始し、2007年3月に最後までサービスを続けていたNTTドコモがサービスを停止するまで、約40年にも渡って多くの人に利用されてきました。
ポケベルの最盛期(1996年)の契約者数は約1千78万人でしたが、NTTドコモがサービスを停止した時点で残っていた契約者数は約44万5千人でした。
つまり最盛期の契約者数のわずか4%強になっていたわけですが、逆の見方をすればすでに携帯電話の利用台数が1億台を超えていた2007年3月(NTTドコモがポケベルサービスを止めた時)の時点で、まだ44万人以上の契約者が残っていたことは驚きです。
ではなぜそれだけの契約者が残っていたのでしょうか?
いったいどこで利用されていたのでしょうか?
おそらく最後までポケベルが使われていたのは病院だと思います。
当然のことながらポケベルが初めて登場した1968年当時、まだ日本には携帯電話もPHSも登場していませんでした。
ですから個人だけでなく企業や病院などでも従業員にポケベルを持たせ、業務連絡用として利用することが広く行われていました。
その後携帯電話が普及すると共に個人や一般企業ではポケベルは利用されなくなりましたが、ただ病院では携帯電話の電磁波が医療機器を狂わせるリスクがあるということで、院内での携帯電話の利用は長い間厳禁されていました(現在では多くの病院で解除)。
携帯電話に変わって院内連絡用にPHSを利用する病院もありましたが、よりリスクの少ないポケベルをそのまま利用していた病院も多かったようです。
その他の利用者としては官公庁の防災担当部署や消防などでしょうか?
ポケベルには1度にたくさんのポケベルを同時に呼び出せるという特徴があり、サービス開始当初からこのような緊急呼び出しを必要とする部署で多く利用されていました。
いずれにしても現在の中高年にとっては、ポケベルは懐かしい思い出の通信機器のひとつです。
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